同じ職場の人が、できるだけ安心して働けたらいい。言葉を交わすときも、相手を大切にしたい。
そんな気持ちで仕事をしている方ほど、誰かが強い口調で叱られる場面に、胸が苦しくなることがあるかもしれません。
自分に向けられた言葉ではないのに、手元の作業が進まなくなる。
その場が静かになっても、聞こえた声が気になってしまう。
「私まで落ち込むのは、おかしいのかな」と、自分を責めていませんか。
今日は、そんな場面で残るつらさを、急いで片づけずに考えてみたいと思います。
ペンタ自分が怒られたわけじゃないのに、胸がざわざわするんだ……。
同じ場所で聞いていたあなたも、つらかったんですね。
小地蔵1.自分への言葉ではなくても、つらいことはある
静かな事務室で、急に声が強くなる。
少し離れた席の人が注意を受けていて、会話の一部が聞こえてくる。
画面を見続けようとしても、次にどんな言葉が出るのか気になって、文章が頭に入ってこない。そんなことはありませんか。
私自身も、誰かが大きな声で叱られているのを見ると、強い不安を感じたことがあります。意識がそちらに集中してしまい、自分の仕事に集中できなくなった経験もありました。
「聞かないようにしよう」と思っても、同じ空間にいれば、簡単には耳をふさげませんよね。
その人が気になる気持ちもあれば、大きな声そのものが怖いこともあるかもしれません。自分にも同じことが起きるのでは、と不安になることもあります。
どの気持ちだったとしても、「自分のことではないから平気でいなければ」と、感じたことを取り消さなくて大丈夫です。
仕事に必要な確認や注意があることと、その場にいて苦しかったことは、両方あってかまいません。
2.周りが普段どおりでも、気持ちはすぐに戻らない
話が終わると、電話が鳴り、キーボードの音が戻ってくる。
周りはいつもの仕事に戻っているように見えるのに、自分だけがまだ緊張している。
そんなとき、「いつまで引きずっているんだろう」と、さらに疲れてしまうことがあります。
でも、会話が終わった時刻と、気持ちが落ち着く時刻は、同じでなくてもいいんです。
すぐに次の仕事へ切り替えられない自分を、仕事への意欲が足りないと評価しなくてかまいません。
周りの人も、外から見える様子だけでは、何を感じているかわかりません。
今は少し、さっきの声が残っている。
それ以上の反省を、急いで足さなくてもいいのだと思います。
3.声をかけられなかった自分まで責めないで
「大丈夫かな」と思ったのに、声をかけられなかった。
帰り道になってから、「何か言えたはずなのに」と思い返すこともあるかもしれません。
私も、同僚が叱られたあと、「何かフォローしたほうがいいのだろうか」と考えたことがあります。「あんなふうに言う必要はないのでは」と感じながらも、言葉をかけられなかった自分を責めてしまった経験がありました。
その場で声をかけると、かえって注目を集めてしまうかもしれない。今はそっとしておいたほうがいいのかもしれない。
相手を大切にしたいからこそ、迷うことがありますよね。
自分も驚いていて、言葉が出なかったのかもしれません。
その瞬間に動けなかったことだけで、あなたが冷たい人だと決まるわけではありません。
心配する気持ちがあることと、その場で支えられる余裕があることは、別のことです。
誰かを気遣うたびに、自分を後回しにしなければいけないわけではありません。あなた自身も、同じ場所で緊張していた一人です。
4.つらさを認めることと、相手の気持ちを決めることは別
「あの人は、きっと深く傷ついている」
「叱った人は、相手を嫌っているのかもしれない」
いろいろな想像が浮かぶこともあると思います。
ただ、本人がどう感じているか、どんな意図だったかは、見聞きした範囲だけではわからないこともあります。
相手の心の中まで、あなたが答えを出さなくてかまいません。
それでも、「あの言い方を聞いて、自分はつらかった」という気持ちは、残しておいていいんです。
反対に、「きっと相手のためだった」「こちらが気にしすぎただけ」と、無理に納得する必要もありません。
人をおとしめる言葉や威圧的な振る舞いまで、あなたの受け止め方だけの問題にしないでくださいね。
そうした言動が続く場合は、一人で慣れようとすることだけを選ばなくても大丈夫です。信頼できる人や職場の相談先に、見聞きしたことを話すという選択肢もあります。
ペンタ何もできなかったことまで、ずっと考えてしまうな。
相手のことを考えていたんですね。あなたがつらかったことも、置き去りにしなくていいんですよ。
小地蔵5.今日はひとつだけ
心の中で、一度だけこんな言葉を置いてみませんか。
「自分への言葉ではなかったけれど、聞いていてつらかった」
理由を詳しく説明したり、誰がどう思っていたかを整理したりしなくても大丈夫です。
その一言のあとに、いつもより少しだけ間を置いてみてください。
すぐに気持ちが軽くならなくても、うまくできなかったことにはなりません。
今日は、つらかった自分を責める言葉を、ひとつ増やさずに過ごせたら。それくらいで終える日があってもいいですね (^^)
参考にした記事
気持ちや場面を理解するために参考にしました。個人の受け止め方を扱うもので、HSP全員に共通する性質や医学的な判断を示す根拠ではありません。
HSPブログチルカフェ「“これって自分だけ!?” HSPあるある【仕事編】」
2026年11月2日確認