「午後から出かけるだけなのに、朝からずっと時計を見てしまう」
「楽しみにしていた約束なのに、その日が近づくと気が重くなる」
予定まで時間はあるのに、何をしていても落ち着かない。そんな日は、出かける前から疲れてしまいますよね。
HSPという言葉に自分を重ねる方の中にも、こうした時間に困っている方がいるかもしれません。今回は、予定がある日の「出発まで」にしぼって、試せそうな工夫をまとめました🌿
1.「待ち合わせ」と「家を出る時刻」を分ける
カレンダーには「14時に待ち合わせ」とだけ書いてありませんか。
その時刻だけを見ていると、いつ着替えて、いつ家を出ればよいかを、そのつど考えることになります。
まずは移動時間を確かめて、「家を出る時刻」と「支度を始める時刻」を書き足してみましょう。
たとえば、こんなメモです。
- 14時:待ち合わせ
- 13時20分:家を出る
- 12時50分:支度を始める
これは書き方を示すための例です。実際には、移動手段や必要な支度、休憩に合わせて変えてくださいね。
全部の時間を細かく決める必要はありません。「ここまでは自宅で過ごしてよい」という区切りをひとつ作るくらいで十分です。
必要なら支度を始める時刻に通知を入れる方法もあります。時刻を決めることでかえって窮屈になるなら、出発時刻だけにしておきましょう。
2.準備は、短いメモでいったん区切る
「何か忘れていないかな」と気になると、頭の中で持ち物を何度も並べ直してしまうことがあります。
そんなときは、その日に必要なものを短く書いて、用意できたものに印をつけてみます。
たとえば、財布、鍵、予約の案内。この日の持ち物に合わせた数個だけでかまいません。
家を出る直前まで使うものは、「出る前に入れる」と別に書いておくと、まだ用意していない理由も見えます。
行き先、出発時刻、持ち物を何枚ものメモに分けるより、ひとつの画面や紙にまとめる形も試せます。
一度に完璧なチェック表を作ろうとしなくても大丈夫です。準備のたびに項目が増えて負担になるなら、まずは「忘れたくないものひとつ」からにしてみてください。
3.出発までにすることを、小さく選ぶ
時間が空いていると、「この間に家事も勉強も済ませよう」と考えることもあると思います。
でも、予定が気になる日に、長い作業を始めるのは難しいですよね。
何かしたいときは、途中でやめやすいことをひとつだけ選んでみましょう。
- コップを洗う
- 本を見開き1ページだけ読む
- 洗濯物を数枚だけたたむ
「全部終わらせる」を目標にせず、支度の時刻が来たら区切れるものを選びます。続きを残しておく場所も、先に決めておけるとよさそうです。
もちろん、何かをして待たなくてもかまいません。お茶を飲んで座っているだけの日もあってよいと思います。
空いている時間を、毎回きれいに使い切る必要はありません。待っている自分に、さらに宿題を増やしすぎないようにしたいですね。
4.うまく過ごせなかった日も、次のヒントにする
工夫をしても、時計が気になったり、結局何も手につかなかったりする日もあると思います。
その日の過ごし方を採点する代わりに、次に変えたいことがあればひとつだけ残してみましょう。
「支度の時間が短くて慌てた」
「持ち物のメモは、紙のほうが見やすかった」
「出かける前に掃除まで入れると忙しかった」
これくらいの短い言葉で十分です。振り返るのも負担なら、今日は書かずに終えて大丈夫。
家族の用事などで、自分の都合だけでは時間を決められない日もあります。その場合は、持ち物を一か所に置くなど、変えられる部分だけ選んでくださいね。
この記事は、HSPに当てはまるかどうかや、つらさの原因を判断するものではありません。眠れないなどの不調が長く続いたり、生活に支障が出たりするときは、工夫だけで抱え込まず、専門機関への相談も考えてください。
5.今日はひとつだけ
今日は、出発までの一日全部を整えなくても大丈夫です。自分に合いそうなところから、少しずつ試していけたらよいですね(^^)