隣の席から、大きなため息が聞こえた。
いつもより返事が短かった。
それだけで、「さっきの自分の対応が悪かったのかな」と気になり、手元の仕事に集中できなくなることはありませんか。
理由がわからないまま同じ空間にいるのは、落ち着かないですよね。
今日は、相手の気持ちを確かめ続ける前に、仕事として必要な確認を整理する方法を考えてみます🌿
こんな方へ
職場の人の表情やため息が気になり、自分に原因があるのではと考え続けてしまう方へ。
この記事でわかること
・見聞きしたことと、まだわからないことの分け方
・仕事に必要な確認を、短く伝える言葉
・一人で抱えず相談したい場面
1.ため息の理由は、その音だけではわからない
相手のため息に気づいたことと、その理由が自分にあることは、別の話です。
忙しいのかもしれないし、別のことを考えているのかもしれない。もちろん、仕事上の気になる点がある可能性もあります。
どれなのかは、表情や音だけでは決められません。
そこで、例えば次のように、頭の中を分けてみてはどうでしょうか。
見聞きしたこと
「資料を渡したあと、ため息が聞こえた」
自分が考えたこと
「資料に不満があるのかもしれない」
まだわからないこと
「ため息の理由。資料に修正が必要かどうか」
「絶対に自分のせいではない」と言い聞かせなくても大丈夫です。まだわからないことを、わからないまま置いておく。それも一つの選択です。
ここでの要点
相手の反応が気になっても、理由が確認できる前に、自分の失敗として確定しなくて大丈夫です。
2.確認するなら「仕事の具体的な部分」から
気になるたびに「怒っていますか?」と聞くのは、勇気がいりますよね。
仕事について確認が必要なら、相手の感情ではなく、次に進めるための情報を聞く方法があります。
例えば、このような形で聞いてみてはどうでしょうか。
資料を渡したあとなら
「この資料で、修正が必要なところはありますか?」
共同作業の途中なら
「私の担当分で、今確認しておいたほうがよい点はありますか?」
忙しそうで声をかけづらいなら
「作業について一つ確認したいことがあります。いつごろならお時間をいただけますか?」
相手の機嫌を直すことまで、自分の仕事に加えなくてもかまいません。
必要なのは、修正の有無や担当範囲、次の手順など、自分が動くための情報です。
すでに依頼内容が明確で、仕事上の支障もないなら、ため息の理由をその場で尋ねず、作業を続ける選択もあります。
3.返事をもらったあとは、次の作業を一つ決める
「修正はありません」と言われても、「本当は何か思っているのでは」と気になることがあるかもしれません。
そんなとき、相手の本音をすべて読み取ろうとすると、いつまでも確認の終わりが見えなくなります。
ひとまず、返ってきた仕事上の回答をもとに、次の行動を一つ決めてみましょう。
たとえば、
・修正なしと確認できたら、資料を所定の場所に保存する
・直す場所がわかったら、その一か所を直す
・返事待ちなら、いつ確認するか決めて別の作業に移る
「今わかっていることでは、ここまで進められる」
そんなふうに区切ってもよいのではないでしょうか。
必要なら、仕事の確認内容を短くメモします。ただし、相手の表情やため息を一日中記録する必要はありません。メモは監視するためではなく、次にすることを見失わないためのものです✍️
4.つらさが続くときは、環境についても相談する
「気にしないようにしよう」と自分に言い続けるだけでは、難しい場面もあります。
大きな声で責められる、必要な質問に答えてもらえないなど、具体的な言動で仕事に支障が出ていることもあるかもしれません。
そんなときは、「自分が気にしすぎるから」と、一人で責めなくて大丈夫です。周りとの関わり方や仕事の環境についても、誰かと一緒に考えてみませんか。
日時、言われた言葉、業務への影響を、無理のない範囲で整理し、信頼できる上司や人事、職場の相談窓口に伝える方法があります。
相手が上司なら、別の上司や窓口を選んでかまいません。直接話すことに不安や危険を感じるときは、一人で解決しようとしなくて大丈夫です。
外部の相談先として、厚生労働省「こころの耳」には、働く人などを対象にした電話・SNS・メールの相談窓口が案内されています。対象や受付時間、相談できる内容は、公式ページで確認してください。
5.今日はひとつだけ
次に相手の反応が気になったら、心の中で一度だけ、こう問いかけてみませんか。
「今、仕事として確認したいことは何だろう?」
確認したいことがあれば、具体的に一つ聞く。なければ、目の前の作業へ戻ってみる。
相手への配慮を大切にしながら、自分が一日を過ごすための余裕も残しておきたいですね。
うまく切り替えられない日があっても、それで失敗ではありません。できそうな場面から、少しずつで大丈夫です (^^)