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「あの返事、冷たく聞こえたかな……」
「相手が不機嫌なのは、僕のせいかもしれない」
人と話したあとも、相手の表情や言葉が気になって、頭の中で会話を繰り返してしまう。そんな時間は、けっこう疲れますよね。
HSPという言葉に自分の感じ方が重なる方の中にも、人の評価が気になり、どう距離をとればいいのか迷う方がいるかもしれません。
アドラー心理学には、人との関わり方を整理するときに参考になる考え方があります。今回は、そのひとつである「課題の分離」と、もう少し学びたいときの選び方をまとめました。
こんな方へ
人の評価や機嫌が気になりやすく、アドラー心理学を日常に取り入れてみたい方。資格講座も気になるけれど、申し込む前に内容や費用を整理したい方へ。
この記事でわかること
課題の分離を考える小さな例、無料で学び始める方法、日本統合医学協会の「アドラー心理学検定1級講座」の内容と、受講料・年会費などの確認点。
なお、HSPは医学的な診断名ではありません。ここでは「人の評価が気になる」という困りごとを扱いますが、HSPと感じる方みんなに同じ悩みがある、という意味ではありません。
また、この記事で紹介する考え方や資格講座は、医療による診断・治療の代わりになるものではありません。つらさが強いときは、学習を頑張る前に、休息や相談を大切にしてくださいね。
参考:Elaine AronらによるHSP・SPSの説明(英語)
1.人の反応が気になったとき、分けて考えられること
たとえば、仕事の進み具合を報告したあと、上司の返事が短かったとします。
「何かまずかったかな」と感じても、その短い返事だけで、理由まではわかりません。忙しかったのかもしれないし、報告の内容について確認したいことがあるのかもしれません。
そんなときに、相手の気持ちを考え続ける前に、自分が対応できることを整理してみる方法があります。
- 自分で対応できること:必要な報告をする、説明が足りなかったところを補う、期限を確かめる
- 自分だけでは決められないこと:相手がどう感じるか、どんな言葉で返事をするか
- 一緒に相談したいこと:仕事の優先順位、分担、どこまで仕上げればよいか
これは、職場の場面で考えるために作った整理例です。「自分がすること」と「相手の反応」を、少し離して見てみるイメージです。
確認が必要なら、「追加で確認したい点があれば教えてください」「優先順位は、この順番でよいでしょうか」のように、仕事の内容について短く聞くこともできます。
返事が気になる自分を責めなくて大丈夫です。相手の気持ちを完全に読み取ろうとする代わりに、今できる確認をひとつ決めてみましょう。
2.課題の分離のあとに、相談や協力を残しておく
アドラー心理学の「課題の分離」は、その課題の結果を最終的に引き受けるのは誰か、という視点で、役割や責任を考えるものです。
Adler Institute Japanの解説では、課題の分離は、必要に応じて「共同の課題」をつくり、協力するための準備として説明されています。
職場の仕事には、自分の担当と、チームで進める部分の両方があります。「相手の課題だから」と一言で終えるより、どこまで自分が担当し、何を一緒に相談するかを確かめる方が、実際の仕事に取り入れやすそうです。
たとえば、今の仕事だけで手いっぱいなら、「今日はここまで進められます。こちらも必要なら、どちらを先にするか相談したいです」と伝える方法があります。
自分の余裕を守ることと、必要な協力をすることは、両方考えてよいと思います。
そして、過大な業務やハラスメントがある場合は、自分の考え方だけで何とかしようとしないでください。業務の調整や、職場の相談窓口などの助けが必要なこともあります。
参考:Adler Institute Japan「課題の分離」とはどのような考え方ですか?
3.まずは無料の解説や図書館の本からでも
アドラー心理学に興味があっても、最初から資格取得を目標にしなくて大丈夫です。
まずは無料の解説をひとつ読み、「この考え方なら、今の自分にも試せそうかな」と確かめるところから始められます。
- 課題の分離についての解説を読む
- もう少し全体を知りたければ、Adler Institute Japanの基礎解説を、気になる項目から読む
- 近くの図書館で、アドラー心理学の入門書を探してみる
図書館の蔵書や貸出状況は、それぞれの図書館で確認してください。全部を一度に理解するより、ひとつの場面で考えてみるだけでも、学びの入り口になります。
読んでいて「もっとしっかりしなければ」と苦しくなったら、いったん離れてもかまいません。今の自分に無理なく受け取れるかどうかも、大切な判断材料です。
4.アドラー心理学検定1級講座では何を学ぶの?
本や無料記事から、もう少し順序立てて学びたくなったときの選択肢に、日本統合医学協会の「アドラー心理学検定1級講座」があります。
公式案内では、テキストとオンライン動画で学び、確認テストを使いながら進める講座です。学習や試験はオンラインで行い、疑問点はマイページ内の専用フォームから質問できます。
カリキュラムには、アドラー心理学の基本原理、仕事や交友などの人生の課題、ライフスタイル、劣等感、勇気づけ、目的論などが含まれています。
「人の評価を気にしない方法を一つ知りたい」というより、考え方の背景も含めて学びたい方が、検討する講座だと思います。
試験に合格し、資格申請と協会への入会手続きをすると、協会認定の資格を取得する流れです。これは日本統合医学協会が認定する民間資格で、公認心理師などの国家資格とは制度が異なります。
資格名に「1級」とあっても、他団体の資格と共通の等級を示すものとして受け取らず、認定する団体と、実際に学ぶ内容を確認しておきましょう。この講座の修了だけで、就職や収入が保証されるわけでもありません。
この記事は公式の公開情報をもとに、選ぶときの確認点を整理しています。受講体験や、効果を検証したレビューではありません。
参考:日本統合医学協会「アドラー心理学検定1級講座」公式案内、厚生労働省「公認心理師」
5.受講料と、資格を維持する費用を確かめる
申し込む前には、「最初に支払う金額」と「資格取得後も必要なお金」を分けて見ておきたいです。
2026年10月15日に公式ページと申込画面を確認した時点では、受講料は次の表示でした。
- 3か月コース:43,560円(税込)
- 4か月コース:21,780円(税込)
10月31日までのキャンペーン表示。通常価格は54,780円(税込)と案内されています。 - 5か月コース:65,780円(税込)
公式FAQでは、教材費・資格申請料などは受講料に含まれ、国内の教材送料は協会負担とされています。振込手数料、通信費、分割払いの手数料などは、利用方法によって別にかかります。
資格取得後は、翌年度以降の年会費も
資格を維持するには、協会会員としての登録が必要です。講座の案内には初年度年会費免除とあり、現在の個人会員の年会費は7,000円です。
会員規約では、年度は4月1日から翌年3月31日まで。所定の退会申出がなければ自動更新され、退会の申出期限は2月1日とされています。
「初年度無料」は、申し込んだ日から丸1年間無料という意味とは限りません。自分の資格取得時期では、いつから年会費が必要になるか、申込み前に確認しておくと安心です。
アドラーの考え方に触れることと、資格を取得・維持することは、学びの目的が少し違います。資格を持ち続けたいか、継続費用まで含めて考えてみましょう。
期限とキャンセル条件も、急がず確認を
公式FAQには、受講期間延長の手数料と再試験の申請料について、それぞれ5,500円の案内があります。
また、教材の破損などは到着後8日以内の交換対象ですが、それ以外の返品・受講キャンセルは受け付けないと案内されています。途中解約もできない旨が記載されているため、「合わなければ返金してもらえる」と考えて申し込まないようにしてください。
受講期間については、3・4・5か月のコース表示がある一方、申込画面の説明には「ID・パスワード発行後90日間」という記載も見られました。選ぶコースの学習・試験期限がいつになるのかは、申込み前に協会へ確認しておきたい点です。
割引の期限があっても、疑問を残したまま決める必要はありません。内容、費用、使える時間を確かめてからで大丈夫です。
6.今の自分に講座が合うか、考えてみる
検討しやすいのは、たとえば次のような方です。
- 入門的な解説を読んで、アドラー心理学をもう少し体系的に学びたい
- 本だけでなく、動画や確認テストを使って学ぶ方が続けやすそう
- 受講期限、年会費、キャンセル条件を理解したうえで、学ぶ時間と費用を確保できる
一方で、「今のつらさをすぐになくしたい」「資格があれば必ず心理職に就けるはず」と期待している場合は、講座に求めることをいったん整理したいです。
お金や時間に余裕がないとき、休むことが優先のとき、まだ内容に興味が持てるかわからないときは、無料の解説や図書館の本から始める方法もあります。
HSPだから、この講座を選ぶべきだとは考えていません。学びたい内容と、今の暮らしに合っているかで選んでくださいね。
内容に興味があり、確認点も整理できた方は、公式の案内を見てみてください。
7.今日は、ひとつだけでも
人の評価が気になる日も、その場ですぐに気持ちを切り替えなくて大丈夫です。
まずは、今日気になった場面をひとつ選んでみてください。
今日はひとつだけ
「この場面で、自分ができる小さな確認は何だろう?」と、一行だけ書いてみる。
たとえば、「明日の朝、仕事の優先順位を聞く」。それだけでもかまいません。
学ぶかどうか、講座に申し込むかどうかは、そのあとでゆっくり考えられます。
相手を大切にする気持ちを持ちながら、自分の余裕にも目を向けていけたらいいですね (^^)
※講座の内容・料金・規約は2026年10月15日に確認した公開情報をもとにしています。変更される場合があるため、申込み時には最新の表示と規約をご確認ください。
