家族が楽しんでいても自分にはつらいとき
悲しいニュースや、つらい出来事のニュースを見ていると、急に自分の中にも悲しい気持ちが強くなってしまうことがあります。
僕は、本当に涙が出てしまうこともあります。
画面を通して見ているのに、そのニュースから感情を受け取ってしまうような感じがするんです。見ているだけでも、つらくなってしまう。そういうことは、実際にあります。
そして、疲れるのは悲しいニュースだけではありません。お笑い番組や楽しい番組でも、その明るいテンションが今の自分の気持ちと合わないと、かえって疲れてしまうことがあります。
今日は、そんな僕自身の感覚と、テレビとの距離を少し調整する工夫をお話ししたいと思います。
1.悲しいニュースを見て自分も悲しくなる
ニュースで悲しい出来事を知ると、その気持ちが一気に自分の中へ入ってくるように感じることがあります。
それまでと同じようには見ていられなくなって、悲しさが強くなる。ときには涙が出てしまう。
僕には、そういうことがあります。
「ニュースを見ていただけなのに、こんなにつらくなってしまった」と感じるHSPさんもいるかもしれませんね。
つらいと感じているときまで、無理に最後まで見続けなくてもいいのだと思います。
気になる出来事でも、いったん画面から目を離す。映像を見るのがつらければ、必要な内容だけを文字の案内で確認する。そんな受け取り方も選べます。
WHOも、ニュースを追うことがストレスを増やしている場合には、見る時間を制限するよう案内しています。[1]
「もう少し見られるはず」と頑張るより、今の自分がつらくなっていないかを、少し気にかけてみてもよいのではないでしょうか。
2.楽しい番組でも気持ちが合わない日はある
お笑い番組や、明るく楽しい番組。
悲しい内容ではないのだから、気軽に見られそうに思えますよね。でも僕は、その番組の楽しいテンションと、今の自分のテンションが合わないと、そのギャップに疲れてしまうことがあります。
番組が悪いというわけではありません。ただ、そのときの自分には、画面の向こうの明るさについていけないことがあるんです。
家族と一緒にテレビを見ていても、自分は集中できず、その時間がストレスに感じられることもあります。
みんなが楽しんでいるものでも、自分には今、少ししんどい。同じ番組を見ていても、感じ方が違うことはあるのだと思います。
そんなときに、家族と同じように楽しめない自分を責めなくてもいい。今は静かに過ごしたいのかもしれない、と考えてみてもよいのではないでしょうか。
少し視線を外す、休める場所があれば短い時間だけ離れる。無理に楽しもうとする前に、自分にできそうな休み方を選んでみたいですね。
3.家族が楽しそうだから言い出しにくい
ただ、ここが難しいんですよね。
家族は楽しそうにテレビを見ている。だから、自分はつらいとか、少し静かにしたいとか、ちょっと言い出しづらいんです。
楽しんでいるところに、自分の困りごとを伝えるのは、ためらいますよね。言い出せずにいると、自分のつらさをどうしたらいいのか迷うこともあるかもしれません。
「見ないようにすればいい」と簡単に言われても、家族と過ごしている場面では、そうすぐに切り替えられないですよね。
そんなとき、相手の楽しみを否定する言葉ではなく、今の自分の希望を短く伝える方法もあるかもしれません。
たとえば、こんな言い方はいかがでしょうか。
「今日は少し静かに過ごしたいから、向こうで休んでくるね」
「今はテレビに集中できなくて。少し音を小さくしてもらってもいいかな」
これは、僕が実際に伝えて解決したという話ではなく、使えそうな言葉の一例です。家族との関係や、その場の様子に合わせて変えてみてください。
別の部屋へ移れないときには、見る時間を少しずらせないか相談する方法もあります。その場では言いにくければ、落ち着いているときに話してみてもよいかもしれません。
家族が楽しいと思う気持ちも、自分が今は休みたいと思う気持ちも、どちらも大切にできたらうれしいですね。
4.今日はひとつだけ
テレビを見ていてつらくなったら、「今、自分はどう感じているかな」と、一度だけ確かめてみませんか。
悲しいのか、気持ちがついていかないのか、それとも静かに休みたいのか。うまく言葉にできなくても、「今は少ししんどいな」と気づくだけでも大丈夫です。
余裕があれば、画面から少し離れるか、休みたい気持ちを短く伝えてみる。すぐにできない日も、自分を責めるための宿題にはしなくてかまいません。
ニュースから離れても眠れない日が続くなど、暮らしに支障があるときは、医療機関などで困っていることを相談してみてください。一人で抱え続けなくても大丈夫です。
僕も、ニュースを見て涙が出たり、楽しい番組なのに疲れてしまったりすることがあります。
同じような感覚をもつHSPさんと、「そういうこと、あるよね」と共有しながら、無理なく過ごせる工夫を考えていけたらうれしいです (^^)
参考にした情報
2026年10月21日確認。ニュース視聴がストレスを増やす場合の時間調整と、対処が難しい場合の相談に関する一般的な案内を参照。